トランスマスター

殺人の追憶のトランスマスターのレビュー・感想・評価

殺人の追憶(2003年製作の映画)
5.0
1986年ソウル近郊の農村で実際に起こった女性の猟奇的殺人事件の映画化。特別捜査本部のソン・ガンホ演じる刑事が、ソウル市警から来た刑事と組んで事件に挑むが、捜査方法の異なるふたりは対立し、何度も失敗をする。しかし、ある出来事がきっかけとなり有力容疑者が浮上する。『スノー・ピアサー』のポン・ジュノ監督作品。日本の昭和時代の刑事ドラマを彷彿とさせるストーリー展開に懐かしさを感じます。

◆良い点/注目ポイント
・冤罪を作り出すだすような拷問や尋問が時代を感じます。
・ソン・ガンホのたけしのような存在感(服装も似ています。)にものすごく好感が持てます。
・韓国の農村地帯の映像はなかなか見る機会がないので新鮮です。カンフー映画みたいな街並みです。
・当時のDNA鑑定はアメリカのFBIが担当。

◆改善点
・ラストが良くもあり、物足りなくもある。

◆総括
・刑事ドラマでドンパチやカーチェイスではない捜査に重点を置いた作品。世界に入り込める要素があります。
お薦めです。