プライムゼウス

トラフィックのプライムゼウスのレビュー・感想・評価

トラフィック(2000年製作の映画)
3.9
麻薬をめぐる群像劇。複雑な話なのに、スッキリ観れます。
群像劇のオーソドックスな展開として、後半「全く違う人生の人達が絡み合う」のが見せ場だと思います。ですが、この映画ではそれがありません。交わることなく、ずっと「麻薬」で繋がっています。
なんといいますか、上質でオシャレな映画でした。そしてラスト、麻薬映画なのに、ほっこりさせてくれます。
印象的だったのはキャサリン・ゼタ・ジョーンズの演技です。彼女は妊婦の役ですが、実際に妊娠していたそうです。だからでしょうか、苛立ちのような母性からくる焦燥感を垣間見れた気がしました。ちょっと怖いくらい。