スローモーション男

地下鉄のザジのスローモーション男のレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.5
 ルイマル監督作品、初鑑賞。
 
 パリの叔父さんに2日間預けられた少女ザジ。地下鉄に乗りたいがストライキが起きて閉鎖されている。そこからさまざまな人たちを巻き込んで大騒動へ発展するドタバタコメディ!

ヌーヴェルバーグのころの作品でスローモーション、コマ送り、アニメーション、ジャンプカットなど映像表現が多数。ディズニーの世界観を実写にしたようなポップな雰囲気と奇妙なキャラクターたちによって可笑しくて愛くるしい映画でした。

でも結構大人たちをバカにして描いているのも特徴。ラストで大人たちがレストランで食べ物を投げ合いながら店を壊しているシーンは滑稽だし、子供みたいに感じる。

ザジの最後のセリフ「歳をとったわ」もめちゃくちゃ皮肉に感じました!
へんてこな映画でしたが意外にも楽しめました。