スローモーション男

ジャックポットのスローモーション男のレビュー・感想・評価

ジャックポット(1974年製作の映画)
4.5
 ロバート・アルトマン監督作品

 人生は賭けだと考える二人の男ビルとチャーリー。酒場で意気投合し、ありとあらゆるギャンブルをしていく。

 まったく主人公二人に共感はできなかったが、とにかくストーリーが面白くて飽きずに観れた。ギャンブルって観てる分には楽しいです。
 アルトマンはズーム・ショットをめちゃくちゃ多用しますが、それはあまり観客に感情移入してほしくないためとかなんとか。
 あとは画面にいる人たちがみんなそれぞれ色んな会話をするオーヴァーラッピング・ダイアローグも取り入れている。だから即興演出が映えることができ、アドリブをつけられる。

 ラストシーンでようやくビルに感情移入できるような仕組みになってますが幕引きはあっさりしていてとても好みでした。