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地下鉄のザジのkirika75のレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
2.0
破天荒な少女ザジに振り回される大人たちを描くスラップスティックコメディ。
このジャンルが苦手なので語る資格がないのかもしれないが、全編、何が面白いのかさっぱりわからなかった。

パリを魅力のない街に描いているのだけは新鮮だった。冒頭からして、一瞬日本?と思ったほど異国情緒のない、何の変哲もない線路とその沿線の味気ない家々、という風景。無粋な鉄塔でしかないエッフェル塔、地下鉄ストで無秩序な大渋滞になった道路、陰気なゴシック建築。パリといえばお洒落でどこを切り取っても絵になる街として描く映画が多い中、これは珍しいのでは。

主役のザジのキャラクターも魅力的とは思わなかったが、演じるカトリーヌ・ドモンジョは愛らしかった。
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