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地下鉄のザジのmotoのレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.5
ルイ・マルの魔法によっていたずら好きの妖精になったザジ

ザジがとにかく愛くるしい。彼女はただの女の子ではなく、もはや妖精なのではないか?と思った。

それはルイ・マルの映像芸術によるものであろう。早回しや挿入、スキップなどといった様々な映像のマジックを彼女に施すことによって、ザジは映像内で突然消えたり現れたり、どこかへループしたり、マジックをかけたり、本当に文字通りの妖精となって大人たちにイタズラを仕掛ける。
ザジの象徴的なオレンジ色の服も含めて、すごく可愛かったです。

そして改めて、映像は実験的で、ザジの可愛いさの背後で狂気が走っていたなとも思った。
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