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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドのnaitのレビュー・感想・評価

4.0
はい、みんな大好き海賊長エリザベス・スワンというわけで、3本目。
このシリーズは上映時間がどんどん長くなり、この『ワールド・エンド』ではもう3時間弱。
観る前はこの尺は本当に必要?と思ってました。

後付け臭は否めないが、このシリーズは結局、ターナー家にまつわる物語になっている。
主要キャラクター中最も変化を遂げるウィル、嫁エリザベス、ビル。あの結婚式からラストまで観て、ターナー家の物語にはキレイな決着がつく。

難しいのは、そのターナー家のメインストーリーに対し、本来主役たり得ないジャック・スパロウという映画史に残るエキセントリックキャラが、
主役・メインストーリーを完全に喰っちゃってること。

ジョニー・デップどハマリ役でもあり、作り手側も筋立てに苦慮したんでは無かろうか。
主演、ジョニー・デップを立てるとストーリーは2の次というジレンマ。
でも、ゴア・ヴァービンスキー監督が凄いのはこんな超・超大作で20分近く実験的な映像表現かませるところ。

複雑化したストーリーとターナー家、スパロウ全てを描きたかったらこの上映時間になっちゃうわな。

うん、なげぇ。
尺もこのレビューも(笑)。

いろいろ御託を並べてみたが、結局スキって言いたいだけッス。
チョウ・ユンファがもう少し美味しければ、この後ハリウッドでも活躍出来ていたのかな・・・。

でも後半のしっかりシリーズを畳みました感は他の大作シリーズにはあまりないのよね。満足感。終わったという満腹感。話は続けられるのかも知れないが、これで完結!

のハズだった・・・。
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