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恋する惑星のアカウント変えますのレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
3.7
王家衛の多くの作品に自閉症か愛着障害的な人物が出てくるけど、あれに関してはみんなどう思ってるんだろう。それがメインテーマじゃなかったとしても、作者がマイノリティを描く時って作者に当事者性があるのかな〜とか1回は考えるじゃん。「王家衛 自閉症」とか簡体字で検索してみたら
https://m.douban.com/movie/review/6558632/
こういう感じの映画批評的なのがいくつかヒットしたけど。Google翻訳かけたら、「殺し屋と自閉症という、私たちからは遠い存在を用いて私たちに近い感情を描き出す」的なことが書いてあってあーなるほどなーとなったけど。あとは登場人物を「都市の自閉症」って評してる人もいたな。

それにしても王家衛ってシネフィルからも映画をファッション的に消費する人からも人気のある、非常に大衆的な監督にもかかわらず、論文とか書籍とか映画批評とかインタビューとかが超少ないんだよな。なんで!?論文は、ポストコロニアリズムとか記憶とか都市の視点からのものはあるんだけど、登場人物の属性についてのものは全くないし。

王家衛の作品って本当に登場人物の生活がぼやっとしてて、解像度が低いままポンっとパスされる感じがあるんだけど、それでも超かっこよくて面白いものができてるってところが非凡だよなぁ...。

やっぱ王家衛と自閉症に関しての論文読みたいのと、イギリス領時代の渦中にいた本人が今になって感じるノスタルジーの話とか聞きたいな。広い意味での中国語圏の映画研究者ってみんなホウシャオシェンとかに流れてるのかな?というかまだ生きてるからかな??

そういえば重慶森林ってバンって出てくるのマジかっこよかった。重慶森林を恋する惑星に翻訳したのも悪くないけど