上田

恋する惑星の上田のレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
4.4
惑星のように、惹かれあったり離れたりを繰り返す恋人関係の趨勢がメインテーマなのかな。

前後編にわかれていて、前半がすこし退屈やけど、テーマ性を担保するためのお話と割り切ることにした。
後半へのつなぎかたも良かったし。

後編っていうか、もはや本編の主人公のフェイ・ウォンがエキセントリックでキュートで最高だった。
キャラクターも、体型もファッションも仕草も全部素晴らしかった。

ロケーションは香港で、主要な登場人物は全員アジア人だったけど、そういうエキゾチックな要素だけを根底に残しつつ、映画の作り方は、当時の、西洋的でオフビートなカッコよさに準じたような作品だった。

そういう多様な要素が、カメラを通して一つの世界観として完成させられていて、この世界のどこか、が舞台になってるような、どこかファンタジックな雰囲気を感じた。

そういう雰囲気とか、映画の核が魅力的なヒロインになっている映画という点で、ストレンジャーザンパラダイスとかバッファロー66を思い出した。

とにかくビジュアルだけじゃなくて、映画としてオシャレ。もっと早く観てたら良かった。
これから年一回は観ますね。
上田

上田