烏丸ルナ

春琴抄の烏丸ルナのレビュー・感想・評価

春琴抄(1976年製作の映画)
3.5
山口百恵が綺麗すぎる……!!
この人お芝居もいけるんだ、と驚きました。着物を着てお琴を奏でる百恵ちゃんが観られただけで眼福です。
役者さんのレベルが総じて高く、当時の大阪の商家の雰囲気がすごくいい。
そしてこの尺の短さ!?今だとちょっと考えられないレベルなんですけど、97分で谷崎潤一郎のお耽美の世界を吸えるのは凄い。今の邦画より圧倒的に間が少ないです。それでもこれだけ空気を作れるんだ……
物語の結末には好みが別れそうですが、美しい昭和キネマと耽美小説の世界を堪能出来ただけで満足です。浪漫の塊。
谷崎潤一郎読みたくなったな。
烏丸ルナ

烏丸ルナ