ざうるす

忘れられた人々のざうるすのレビュー・感想・評価

忘れられた人々(1950年製作の映画)
3.6
第二次大戦後のメキシコに暮らす貧しい子どもたちの救われない現実。。
今が歴史上マシな時代というのに納得してしまうほどの過酷さ。でもそれは今の価値観から過去を眺めているからなのかもしれない。
もしこんな状況が当たり前だったら、いい悪いは別として死に対する価値観ももう少し軽かったのかな。生を全うすることがいいみたいな考えも生まれようがない。
暴力と悪行の連鎖を止めるのに学校という集団教育がある程度機能したのも納得いく。「もう少しマシにしよう」という意識から時代が変わっていったのも否めない。

あ、でもこの後メキシコが石油輸出で大きく経済発展を遂げるなかで起こる変化も、もう少し後の映画を観て比較する必要があると思った。
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