TOTTO

サインのTOTTOのレビュー・感想・評価

サイン(2002年製作の映画)
5.0
やっぱりシャマランの家族の描き方が優しくて泣く。
世界規模で起こっている出来事だけど、徹底してひとつの家という小さな範囲だけで描かれてるから終末感・侘しさが強調される。
この「母親を亡くした父子+叔父」という少し異色な家族が「家族」であることの説得力の強さは、執拗といえるくらい反復される「横並びで同じものを見つめる」動作からくるのかな。ソファーでテレビを見てる構図だけで泣ける。
外と家とを繋ぐものとして使われてたテレビだけど、最後にあんな役割を果たすとは。あのカットは戦慄した。
ドゥニの『メッセージ』とか『インターステラー』にも通ずるものがあるけど、決められてたことに「気づく」物語の、どうしようもなさの中にある希望みたいなのにどうしても弱い……
TOTTO

TOTTO