パリを舞台に7人の女が、男に言い寄られ、夫に浮気され、はたまたストーカーされるオムニバスコメディ。「自転車泥棒」「ひまわり」のヴィットリオ・デ・シーカ監督が七変化のシャーリー・マクレーンを中心に据えた作品だ。
共感できない男と女たちなのはともかく、これだけドタバタさせた上に、シャーリー・マクレーンが出ずっぱりなのに、笑えるところがあまりなかったのが残念。
アラン・アーキンと心中するのに、“私を殺したあとに気が変わったらどうするの?” とか “錠剤は拒否する!” なんてあたりはコメディセンスを感じたけど。
最後の「雪の日」はキャロル・リードの「フォロー・ミー」を彷彿とさせて、切なくも可愛い作品だった。マイケル・ケインが若い!
他にも、ピーター・セラーズ、アニタ・エクバーグとキャストはかなり豪華。