緑になるまでが長い!サスペンス!(?)
ロージーにはどこかパラノイアックな鬱屈を感じるんだけど、子どもをテーマにしたこのデビュー長編にもその鬱がまとわりついていると思う。広角ショットでのマダム三人の笑いや、戦争孤児たちの動かない身体など、不気味なものが86分のあちらこちらに現れる。花瓶や牛乳を落とすシーンにも不安を推し量ってるような印象があって、赤狩りで追放される後のロージーの不安と重なっているよう。なんて書くとちょっとうさんくさいか?とにかく、明るいようで暗さがどうしても滲む映画です。
ベットの下へ移動して映るバットの演出がニクい。