しゅん

緑色の髪の少年のしゅんのレビュー・感想・評価

緑色の髪の少年(1948年製作の映画)
-
緑になるまでが長い!サスペンス!(?)

ロージーにはどこかパラノイアックな鬱屈を感じるんだけど、子どもをテーマにしたこのデビュー長編にもその鬱がまとわりついていると思う。広角ショットでのマダム三人の笑いや、戦争孤児たちの動かない身体など、不気味なものが86分のあちらこちらに現れる。花瓶や牛乳を落とすシーンにも不安を推し量ってるような印象があって、赤狩りで追放される後のロージーの不安と重なっているよう。なんて書くとちょっとうさんくさいか?とにかく、明るいようで暗さがどうしても滲む映画です。

ベットの下へ移動して映るバットの演出がニクい。
しゅん

しゅん