浅野公喜

悪魔の凶暴パニックの浅野公喜のレビュー・感想・評価

悪魔の凶暴パニック(1976年製作の映画)
3.8
薬の副作用で禿頭(「とくとう」とも読む)になった人間が凶暴化するという、豊田真由子様がシャウトしそうなサスペンスホラー。

このタイトルにこのストーリー(+東芝のVHSのジャケット)から判断するといかにもネタになりそうなB級ホラーといった感じですが意外と真面目な作風で、完全に解決したわけではないエンディングが用意されてますし想像出来そうな阿鼻叫喚は控えめですがミスリードに誘う手術&終盤の店員やマネキンのシーン、テレビを観て声をあげる子供達がトリガーとなってそうな狂暴化する母親とエレベーターに居る主人公のクロスカッティング等、誰が禿頭なのかというのを含み緊張感を生む演出が上手い作品に仕上がってます。

監督は「スクワーム」の監督・脚本、そして「ネバー・エンディング・ストーリー3」(!)の脚本を手掛けたジェフ・リーバーマンで主演のザルマン・キングは「ナインハーフ」の脚本を手掛けてたりとちょっと意外。
浅野公喜

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