このレビューはネタバレを含みます
BSプレミアムシネマ
寺田ヒロオ、手塚治虫がトキワ荘にいた時から、手塚さんが独立、次々と新鋭漫画家がトキワ荘に集まり、寺田さんが出るまで。
戦前からの漫画の流れを変え、少年漫画全盛期の元を作った人達。集まり、去る人、成功する人、引退する人。夫々の人生がぶつかりながら、温かい交流を淡々と写す。
全てをトキワ荘が、トキワ荘の2階の廊下が見ている。
出版社は、部数競争に走り、新人達の発掘に血道を上げる。新しい物をと寺田にも求める。漫画は子供達の成長のためと芯を曲げない彼は、時代に取り残され、仲間と相撲を取り、トキワ荘を後にする。
売れない赤塚さんが、連載開始に雨に唄うシーン良かった。森安の古田さん、黒髪に違和感ですが、諦めきれず牛乳を飲む。石森のお姉さんも昭和の女性感、良かった。
お互いが競争相手にも拘らず、助け合い、励まし合う仲間で有り続ける苦労人の物語。