ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
『ゴジラ』シリーズ第3作目。
アメリカの誇る巨大怪獣?であるキングコングとの戦いでした。
もはや1作目のときのような、見ごたえある人間ドラマや反核を謳ったメッセージ性は皆無で、単にキングコングとゴジラがお互いにボコり合うエンタメ性の高い内容だった。
もちろん、これはこれでありなんだけど、今観ると着ぐるみ同士がジタバタしているだけに感じるので、画としてはだいぶ子供騙しな気もする(笑)
とはいえ、公開当時はこれがシリーズで一番ヒットしたらしいけど。
日米がお互いに忖度したせいか、最後に明確な決着が描かれていないのもモヤるけれど、まあそれは大人の事情で仕方ないかなとも思う。
別にどちらが正義でどちらが悪とかってことではないし。
ストーリーの部分でそういうちょっと気になるところはあるけれど、この映画は映像や音楽がすごくよかったのが推したいところ。
とにかく、特撮部分が当時としてはかなり画期的だったんじゃないかと思う。
シリーズ初のカラーで、撮影技術も上がったこともあり、大ダコが出てくるシーンでは本物のタコを使い、ふみ子(浜美枝)がキングコングにつかまれるところも合成によってかなり緊迫感ある描写になっていたから。
BGMもおなじみのテーマ曲が使われていて、「これぞゴジラ!」と思わせてくれるのもよかった。
そんなわけで、日米の巨大怪獣が戦うという設定自体は夢とロマンに溢れているなと思った。
『ゴジラ vs コング』(2021)にもオマージュされている部分があり、後年の作品に大きな影響を与えたというのも頷ける。