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地獄に堕ちた勇者どものharukaのレビュー・感想・評価

地獄に堕ちた勇者ども(1969年製作の映画)
3.9
なにも調べずに観始め、はじめはいつの時代のなんの話なのか戸惑ったけど、徐々にそれが見えてくるのでどんどん引き込まれる。
狂乱の宴のあと、静かにやってくる彼らの姿に、「ああ、これはあの事件か!!」と思い至ったときの鳥肌。
母の言いなりで、クズだけど権力に興味のなかった青年が目をぎらつかせて保身と立場を求め、チェロを愛し、穏やかさを知っていた別の青年もかわった。大人たちもそれぞれ、みんな操られて、気がついたら地獄にいる。でも、時代的に、きっと本当の地獄はここから始まる。
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