地獄に堕ちた勇者どもの作品情報・感想・評価

「地獄に堕ちた勇者ども」に投稿された感想・評価

orangeloop

orangeloopの感想・評価

4.8
「犯罪が起きていながら実際には処罰がなされない
 そんな家族の物語を描いてみたかった
 そのような事態は現代史ではナチズムのときだけだ…」
 と語っていたL.ヴィスコンティ
この作品は三島由紀夫も絶賛されてますね

一元的に統一されたエッセンベック家
当主のヨアヒム男爵が死んでから一気に崩壊する一族
父親亡き後、跡を継いだマルティンは,1秒で
フリードリッヒに全てを委ねてしまった‼早い!
もっとガンバレ‼
ボンボンのマルティンはまるでフロートみたいに
ちいちゃく動いて、ただ漂ってます
ヘルムート・バーガーはアブノーマルがよく似合う

権力の奪い合い 果てしない陰謀
一族の莫大な財産が狙われる
ヨアヒムが束ねていた力がなくなってしまったから
糸のほころびが止まらない バラバラになります

ナチスが奪っていく形になってますが
そうでなくともここまで精神の没落が進めば
相手が誰であろうと潰されても仕方ない
具体的な会話は少なく概念的な会話が飛び交う
ゲルマン民族の落日のような描写が哀しく美しい
昼ドラよりドロドロの権力争い劇。

ナチスが政権を掌握した頃のドイツを舞台に、製鉄王のエッセンベルク男爵家における勢力争いを描く。

特に序盤しっかりとストーリーを咀嚼できるように巻き戻しながら進めたので、とても楽しめました。

こういう映画こそ繰り返し観ることで、理解を深めていける映画なんだと思います。
 若い頃のシャーロット・ランプリングがめちゃくちゃ美人だった。それ以外の記憶なし。映画史に残る監督とその作品なので、いつか観直してみよう…。
ダークボガード×シャルロットランプリング→愛の嵐1973

ダークボガード×ヴィスコンティ ベニスに死す1971
1933 年2月、ナチス台頭の世情の中で大鉄鋼会社一族の社長誕生日パーティーが行われている。ナチとの協力派、反感派の諍いに乗じて会社の実権を握ろうとする副社長の突撃隊幹部と外様だが社長夫人と親衛隊員を利用して社長を殺害し実権奪取を目論むフリードリヒ(D・ボガード)らの陰謀が渦を巻く。男色、幼女性癖などの妖しげなムードを漂わせながら、時代の大きな波ナチの狂気というドス黒い渦に巻き込まれ一族が地獄に堕ちて滅亡していく様を退廃的な色調で描き出している。突撃隊と親衛隊の覇権争い(長いナイフの夜)を象徴的事件として燃え盛る高炉の炎とH・ベルガーの妖艶ダンスが揺らめく。この退廃的な狂気の匂いをヴィスコンティ&ボガードは『ヴェニスに死す』ヘ、S・ランプリング&ボガードは『愛の嵐』ヘ繋いでいく。
ナチス台頭から統一の作中タイムラインで第二次世界大戦直前のドイツが舞台。
でも、英語音声。

鉄鋼業で財を成した貴族の勢力争いを軸に、戦争に向けて一気に加速する時勢と、軍事化兵器量産の為ナチスの介入と駆け引きを織り込んだ、栄枯盛衰、一族凋落の人道的道徳心が堕落していく様を描く、どこぞの家系ラーメンの様に 濃厚ドロドロ真っ黒スープな山崎豊子原作系 退廃的物語。🍜

戦争に向かって世が歪んで行く様や権力と利権絡み等で徐々に人間性を失って行く狂喜を孕んだ世界観はなかなか観応え有り☝️
…けど、「長いナイフの夜」クーデター等、所々解らない状況もあったので、勉強してからもう一度観直したい作品でした(^^)

「 Damned」の1st.アルバムタイトルは上手い事名付けたなぁ~と感心しつつ、物語を象徴したジャケはお見事~👏

関係無いけど シャーロット・ランプリングが超絶綺麗過ぎました~😍
ペイン

ペインの感想・評価

4.0
かの三島由紀夫先生も当時、
“久々に傑作と言える映画を観た”と大絶賛したルキノ・ヴィスコンティ監督のドイツ3部作の1作目。

ナチス政権、第三帝国の黎明期にその陰謀と野心の犠牲となって崩壊して行く、鉄鋼財閥一家の悲劇的葛藤を描いた本作。

いわゆる家庭崩壊モノですね。
壮大にして暗鬱、耽美的にして醜怪、ヴィスコンティ作品の中でも特にネバネバドロドロした毒っ気を感じる作品で、間違いなくアリ・アスター監督は本作が好きだろうなぁと思いました(笑)


フェリーニよりもヴィスコンティの方がお上品な感じといいますか、より貴族貴族しているなぁと私は思うのですが、本作は毒々しいまでの濃い赤を基調とした画作りや、キャストの衣装やメイクの濃さなどからフェリーニに近いなとすら感じました。


それにしても女装を披露するヘルムート・バーガーのなんと耽美だこと💯シャーロット・ランプリングなんかも元々あまり好きではないほうだが、本作に関しては本当にお美しい。


物語後半、耽美的なヘルムート・バーガー演じる息子が、ダーク・ボガード演じる父とイングリッド・チューリン演じる母をとことん追い詰めいていく様はもうまさにタイトル通り“地獄絵図”で、まぁ迫力が凄まじかったです(母を犯したりもします)。


私がヴィスコンティ作品で一番好きな『夏の嵐』や、『ベニスに死す』なんかに比べると作品全体にスマートさや洗練さを感じなかったが、無論好物な作品でした。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.4
シャーロットランプリングってやっぱすごい美人。最初出てきたときどきっとした。
彼女がジャケのかっこしてくれたら最高だったな。

山崎豊子原作みたい。
歩

歩の感想・評価

3.7
ヘルムート・バーガーってもの凄いイケメンなのに、なんか不気味で気持ち悪い それが好き 血生臭い
かび

かびの感想・評価

3.7
鉄鋼一族の権力争いのはなし。
ナチスが美しく魅力的な表象に変化する先駆けになった作品。
突撃隊と親衛隊の軋轢で実際に起きたレーム粛清事件(長いナイフの夜事件)も組み込まれてる。
軍隊同士の衝突をここまでデカダンス調に描く映画もないって偉い人が言ってた!
嫌悪の対象であったナチスが持つ魅力を暴いてしまった映画。

シャーロット・ランプリングが圧倒的「美」すぎる😢
勉強してなかったら全然わかんなかったと思う。歳とったらまた観よ。
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