とうがらし

ホームランが聞こえた夏のとうがらしのネタバレレビュー・内容・結末

ホームランが聞こえた夏(2011年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

耳の聞こえない野球少年たちが全国大会で1勝を目指す物語。
最近には珍しい王道のスポコン映画。
(最近の邦画なら、兼重淳監督の「泣くな赤鬼」かな?)

韓国映画だけど、THE昭和!って空気感(笑)
前半はベタな展開だったが、後半に行くにしたがって少し意外性もあった。
試合シーンは省ける要素も散見され、テンポが若干悪い。

根性論のシーンが結構あり、今ならその部分で賛否両論が出るだろうが、自分たち自身で根性を示したくなることは、どこの国でもスポーツ少年少女なら経験があるはず。
PTAなどのクレームを怖れた、生易しい展開にはならなかったのは良かった。

ただ、一つ疑問だったのは、試合が終わった後、両チームがベースに並んで礼をしなかったところ。
礼に始まり、礼に終わるのがスポーツだよね?
韓国野球ではどうなっているのか分からないが、どんなに悔しくても戦ってくれた相手に対する礼節は重んじるべきじゃないか…。
そういうところがちょっと…WBCの日韓決勝戦の時にあった、韓国の非礼を思い出してしまった。

個人的に一番良かったのは相手チームに本気を出せと叱咤した後の展開。
中盤だったがあそこが一番の山場だと思った。
最後の試合の結果はあれで良かったと思うが、締めの空港シーンがグダグダ。
中途半端に恋愛要素を入れない方が良かった。
少年たちが欲しがったサインを遮られたじゃないか!(笑)
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