へい

未来は今のへいのレビュー・感想・評価

未来は今(1994年製作の映画)
5.0
この時期に見てよかった大好きな映画になった。コーエン兄弟、サム・ライミの脚本。
「素晴らしきかな、人生」に似てるけど、こっちの映画も好き。
新卒の馬鹿ノーヴィルが大会社の社長に抜擢されて、ポールニューマン演じるマスバーガーに操られてビジネスの頂点から一気にドン底に行って自殺を図る。

1番最初に自殺した社長の最後の格好には笑った。ちゃっちい天使。言葉にも重みがあった、社会的な成功と虚栄のみを目指したアメリカンドリームの先は孤独感しかない。人間としての中身はない。

主役の馬鹿を演じるティムロビンスが本当に似合ってる。馬鹿なりの発想でのし上がるけどすぐ調子に乗って失敗してしまう。本物馬鹿ほど映画で栄える。

ジェニファージェソンリー演じるエイミーもまたいいんだよな。虚栄を張り続けてたけど本物馬鹿の純粋野郎のことが好きなってしまう。すごい可愛い

スティーブブシェミが出てきた時は笑った。やっぱり顔が面白い。ブルースキャンベルが毎回ぶたれるのよかった。

コーエン兄弟特有の神視点で、いつもは現実の厳しさを見せつけてくるけど、今回はかなり救いがある。

人は何度でも失敗するけど、そこからどうするかで変わってくる。
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