あつぼう

旅するジーンズと16歳の夏のあつぼうのレビュー・感想・評価

旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)
3.4
16歳になるティビー、リーナ、カルメン、ブリジットの仲良し4人組。彼女たちは、母親たちがマタニティ教室で出会って以来、ずっと一緒。4人は同じ気持ちを分かち合い、強い絆で結ばれていた。そんな4人が、この夏初めて別々の場所で過ごすことになります。
普通に4人の少女のエピソードを繋げても芸がないので、そこに登場するのが体型の違う4人にピッタリとフィットする不思議なジーンズ。
このジーンズが映画の中でスパイス的な役割をしてました。でもこのジーンズに魔法の力があるわけでもなく、このジーンズが手元にあるって事だけで離れてる親友と一緒にいてる気分にもなれるから不思議と力がわいてくるんですね。

4人のエピソードはどれも素晴らしかった。
4つのエピソードのバランスも絶妙でジーンズを使う事によって違和感なくエピソードをチェンジしたのは監督の手腕ですね。個人的にはティビーと白血病の少女ベイリーの友情を描いたエピソードが好きです。
軽い感じの映画の中にあってこのエピソードは「生きる」事について考えさせられます。一匹狼的な少女が病気を患ってる少女と出会って変わっていくってよくあるけど、素直になれなティビーがベイリーの強さに触れて変化していく姿は感動してしまいました。
普通に病気でもなく生きていける事がどれだけ幸せか教えてくれました。
自分の娘もマタニティ教室で知り合った方の娘と親友同士なんで、感情移入して観てしまった映画です。
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