ヴぇる

史上最大の作戦のヴぇるのレビュー・感想・評価

史上最大の作戦(1962年製作の映画)
4.0
180分の超大作であり、事実そのボリューム感に見合った内容、描写、演技、セットであり公開後60年近く経った今見てもその迫力に驚かされるばかりである。

人物の多さは物語に深みをエクストラの多さは今作のリアリティを出すことに大成功しており、それだけ予算をつぎ込んだことが伺えるがそれらは意味のあった投資と伺える。素晴らしい金の使い方だ。
金についての逸話は米軍をはじめNATO軍の全面的協力を得たことが大きな要因にもなっているらしく、今作への多大な影響力を感じられる。

個人的に大好きなシーンは全ての空撮のシーンだ。映し方、火薬の量、人の動き、画面に映る全ての物と人がこれでもかと主張し何百メートルも離れているはずなのにその場にいるかのような臨場感だ。
この時代に作られていたのが本当に嘘なんじゃないかと疑うレベルの完成度と素晴らしさだ。

逸話やエピソードは山の様にある映画であり、時代を超えても未だに衝撃を与えてくれる今作は歴史的資料としても映画史に残る作品だ。
ヴぇる

ヴぇる