この作品は「バードマン あるいは」がアカデミー撮影賞を取ったときに、某刑事ドラマの現場で、とある監督から教えられました。(自分は技術スタッフではないですが)
バードマンは全編1カットのように見せる作品で、このアレックスは1シーン1カットのように見せる作品。しかもアレックスは物語を逆行させていてエンドロールから始まり、本来の「始まり」に向かい遡っていく。
整理しなきゃと思って、めちゃくちゃ頭を回転させながら見ました。そうしたら画面も回転してきました。頭を使いすぎておかしくなったのかと思って、もう一度スクリーンをちゃんと見ました。やっぱり回転してました。覚悟してないと100パーセント酔うと思います。あと暗かったりチカチカしたりします。身体的な意味で鑑賞には注意が必要です。
内容的には「時は全てを破壊する」というテーマが物語っていると思います。それが残酷でもあり慈悲深くもあり、他のコメントにもあったけど天国と地獄を両方一気に見させられたような感覚でした。