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アレックスのmimagordonのレビュー・感想・評価

アレックス(2002年製作の映画)
4.6
「時が全てを破壊する」。つまり、どうやっても起きたことは元に戻せない。時系列を逆にすることでその非情さが叩きつけられる。一つ一つの選択がストーリーとしてのラストに繋がるのを、螺旋階段を昇るように撮ったブノワ・デビーの手腕はあっぱれ。ノエ作品に欠かせない存在だね。

そしてどこか、単に胸糞ではなく、人間の残酷性を描くことでその人に寄り添うというか、過程の描き方に突き放す感覚のない、むしろノスタルジックな切なさがあるところが、ノエ映画の中毒になる理由だ。
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