鬱ランクA
時は全てを破壊する
1人鬱映画祭第二弾はアレックス
ギャスパーノエ監督初見
個人的には好みな監督でした。
開始5秒ほどで「あっこれ鬼才だな」って思いました。
エンドロールから始まる本作。
原題は「元に戻せない、ひっくり返せない」
その原題を否定するかのようなカメラワークが続く。
とにかく不快。
あのレイプシーンは有名だったため、なぜか知っていた。
序盤に鳴っていた重低音は、人に吐き気を催す音域らしい。気持ち悪くなった。
考えてみれば普通の物語だ。
レイプされ、復讐する。
映画としての大幅に脚色された部分は無く、変哲のないプロット。
それが、不快なカメラワークや逆再生でここまで変わるのだと。
それ加え、救いのないメッセージ。
最初からその人の運命は決まっている。
救いようがない結末は、決して変えたりすることはできない。
「あの時ああしてれば…」
なんて無駄。もう決まっているんだ。もう元に戻せない。
それが神に与えられた貴方の運命。
哲学的だけど、それとして深さはなく、直球で伝えてるという感じもする。
はぁ…
またまた気が滅入りそうです