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アレックスのNのネタバレレビュー・内容・結末

アレックス(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題のIrréversibleが不可逆、ひっくり返せない、取り返しがつかないという意味を見てなるほど。

確かにアレックスを一人で返したことも、タクシーでなく地下通路を通ったことも、殴り殺した事、起きてしまった事は取り返しがつかない。

ただ、映画の構成がひっくり返されているので、人物に対しての印象はひっくり返ってばっかりだった。
パーティではムッツリをかましている癖に見知った人たちの前では饒舌に喋るピエール。
恋人がレイプされた事に対し怒り愛情深いのかと思いきや、隙あれば他の女とも寝ようとするマルキュス。
マルキュスへとの関係が薄れているのかと思いきや妊娠していた事で本能で行動するマルキュスに対して不安を感じていたアレックス。

本能で行動しないピエールが本能で行動した事が暴力による殺人だった、っていうのが残酷。

ヴァンサンカッセルのアドリブなのか、名前を聞かれてヴァンサンと答えたり、フランソワと昔の役名(ジェヴォーダンの獣か?)を答えたりするのは笑った。

頭部破壊とレイプシーンは生々しくて目を背けたくなる。
否が応でもそこが目立つのでそこが話題になるんだろうけど、それよりテーマ性の方が強かったので後味の悪さよりも映画としての面白さの方が強く印象に残った。
あと若干酔った。

2024 106
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