イカれてる!
これ、劇場で観なくて良かった。劇場公開時の途中退場者の気持ち、わかります。
紆余曲折あってなかなか観れなかったが、ようやく。「エンターザボイド」、「クライマックス」に続いて、ギャスパー・ノエ監督3作目。
さんざん噂に聞く、地下道シーンの問題のあの鬼畜の9分間。
監督自身も言ってたけど、モニカ・ベルッチ、よくやったなこの役。こんなんやらんでも、あの美貌とキャラならいくらでも他に役はあっただろうに。
そう考えると凄い女優魂だ。これぞプロ。
オープニングのゲイクラブの人達は本物らしいし、取っ組み合いもマジモード。で、ヴァンサン・カッセルのセリフも半分アドリブらしい。
道理で異様なテンションと緊張感なわけだ。
これ、もうほぼ変態LIVE!!
時間軸逆行パターンなのでクライマックスが冒頭に来るわけだから、中盤以降は平和モードになって失速気味になるのはやむを得ないとしても、地下鉄車内でのあの延々と続くワイ談、長ったらしくてウゼーな。いるか、あれ。
ラストのモニカの幸せそうなうたた寝姿が、まだ来ぬ未来の地獄との対比で切なく、儚い。