ブラックユーモアホフマン

ショックプルーフのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ショックプルーフ(1949年製作の映画)
4.2
後半まさかそんな話になるとは。
ここで終わりかな?と思ったところでまだ3分の2だった。

展開の早さが凄まじくて、80分とは思えない濃密さ。
ただだからこそ、本筋にあまり関係のないシーンがあることが映画を更に豊かにすることもあるのかもしれないという思いにもなった。
確かに物語を伝えるのに必要最低限のシーンはあるのだが、あまりに息つく暇がないというか、物語を伝えるだけのメディアになってしまっているというか。

とは言え、彼がなぜ彼女に惚れてしまったのかとか、彼女もなぜ彼を選んだのかとか、具体的な理由が描かれていないので納得しきれなかった部分もあり。まあ美人だもんな、まあ良い人っぽいもんな、くらいしか思えずそこは残念。

でも美しい犯罪者とその仮釈放中の保護観察官が恋に落ちてしまうという筋書きからして既に面白いし、演出もさすがで面白かった。

【一番好きなシーン】
再収監を言い渡された男が目の前で飛び降り自殺をはかるシーン