KnightsofOdessa

危険なめぐり逢いのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

危険なめぐり逢い(1975年製作の映画)
3.0
["僕のフィアンセは世界で一番可愛いんです"] 60点

マリア・シュナイダー映画祭その3。美術学生マリア・シュナイダー=ミシェルがタクシーに乗って、飛び出してきたアメリカ人女優アンを車で轢く冒頭の疾走感がまず良い。真珠のネックレスが吹っ飛んで壁にぶち当たるお約束も見事(これは事故の影響ではなく回想みたいだが)。ミシェルはアンと事故で親しくなって一緒に暮らし始め、家賃のためにベビーシッターの仕事を始めたことで誘拐事件に巻き込まれていく。誘拐されたのは冒頭でアンをこっぴどく捨てた富豪フランクリンの一人息子ブーツなんだが、色々あってミシェルを敵と勘違いしていた際にバイオリンを握りしめていて、"このブルジョワめ!"と思った。いなくなったミシェルを恋人のジャンニが探すんだが、"黒髪の世界で一番可愛い人です"と紹介してて草。主観入れたら探せないだろ(世界で一番可愛いのは異論ないけど)。真っ赤なコートが世界一似合うマリア・シュナイダーが後半にかけて少年を守るためにボロボロになっていくのが辛い。でも、サスペンスとしてはそこまで完成度高くない気がする。
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