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無法の王者ジェシイ・ジェイムスのryoのレビュー・感想・評価

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伝記ものという意味では前日鑑賞のショーン・ペン自作自演『フラッグ・デイ』と同じ。だが両者を決定的に分けるのは、総集編っぽさがあるかなきか。ダレ場の有無と言い換えてもよかろう。念のため書くと、山場はダレ場あってこその山場なのであって、頂点が連続する稜線はもはや単調というだけの話。我が両親から聞かされたアンチ巨人発言の骨子もそこにあったと思う。
仲間のひとりが決行直前にお姉ちゃんのケツを追っかけようが追っかけまいが、ジェシイの死は約束されている。ただそのテンポがどう変わるか。引いてはそのテンポが、全篇を通してキャラクターがウン十年の時を経た時間のヴェールを生み出せるかに関わってくる。だから回想が多くても停滞しない。はず。
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