たろさ

リアル・スティールのたろさのネタバレレビュー・内容・結末

リアル・スティール(2011年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

「ロッキー」のSF版+「オーバー・ザ・トップ」と言った感じでかなりスタローン色の強い作品。
本作のラストバトルは「ロッキー」のラストと酷似している。絶対的王者に挑む挑戦者、観客が挑戦者を応援、試合終了後にヒロインが駆けつける、判定負けになる、判定負けになっても清々しい表情の挑戦者。
基本的なストーリーも「オーバー・ザ・トップ」とも酷似している。「オーバー・ザ・トップ」は世にも珍しい腕相撲映画で、10年ぶりに再会した親子の交流が描かれる。子供はお坊ちゃん育ちでお父さんは粗野な乱暴者、最初はかみ合わなかったが徐々に仲を取り戻していくという設定。


本作の宿敵である王者がすごく強いというのはわかるけど、強さ以外に個性がない。あまり宿敵感がないし大物感も薄い。「ロッキー」の宿敵であるアポロは偉大だったのがわかる。また、特訓シーンがぬるい。「ロッキー」では生卵一気飲み、早朝ランニング、腕立てシーンなど印象的なシーンが多い。今作ではロボットとお父さんがシャドーボクシングをやっているのが印象的なくらい。子供が一晩中ロボットをいじっていたらしいが、セリフだけの説明なのでピンとこない。総評すると「ロッキー」を観た方がいいなと思いました。

ロボットボクシングの会場の観客の安全性に問題がある。ロボットの頭や足が観客席に吹っ飛んでくる。観客席にアイスホッケー会場で使われているような透明なアクリル板を使うなど、安全性に配慮してほしい。
ノイジーボーイに書かれている「超悪男子」は多分"Super Bad Boy"の直訳だと思う。
たろさ

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