きみどり

ブラインド・デートのきみどりのレビュー・感想・評価

ブラインド・デート(1987年製作の映画)
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旧作再訪。

『こちらブルームーン探偵社』で大人気のテレビ俳優だったブルース・ウィリスの、メジャー映画初期作品。んま!若いわ!

あえて「テレビ俳優」っていうのはなんでかっていうと、当時はテレビと映画とでは見えない「格差」があったから。テレビ出身俳優はどんなに人気が出ても、なんとなく低く評価される雰囲気が長らくあった印象です。
デジタル配信全盛で、大スターもテレビシリーズにバンバン出演する昨今では想像もつかないけれども。
この作品の翌年に『ダイ・ハード』で世界的大スターに躍り出た彼は、ハリウッドでも稀有な成功を成し遂げた俳優だったわけで…。健康問題で表舞台を去ることになって残念。
ウィル・スミスのビンタ事件の直後というタイミングで引退を発表したのは、騒がれるのを避けたかったからかなあ。

…それはさておき、この映画の80年代しぐさは今見ると驚天動地でした。
エコノミックアニマル(意味が分からん若い子は、周りの大人に聞いてみよう)と言われていた頃の日本人が出てくるのよ…。
この35年後、円安亡国論が世間を騒がせる日が来るとはな。

『ナイン・ハーフ』というソフトポルノ映画(違います)で、セクシー女優No.1だったキム・ベイシンガーが、お酒が入ると乱れまくる美女というセルフパロディみたいな役をやっているのも可愛い。

今なら企画が通らんであろう、ポリティカルなコレクトネスもへったくれもない時代の空気が大変よく分かる映画。
なんたって固定電話の子機が巨大だ。あれは鈍器か。
きみどり

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