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不朽の名作『ライフイズビューティフル』(1997年・イタリア映画・116分)を鑑賞したのは今年初め。
絶望的な環境下ながら、父親の子供に対する常に明るく、喜劇の主人公のように振る舞う姿に心打たれた。
子供を不安にさせないための嘘なら、いっぱいついても構わないと思った。
何が何でも子供を守り、優しく包み込む父親の姿は、強く胸を打つ。
子供の悲しみは決して癒えないかもしれない。でも、その子供にとって父親のことは間違いなく、世界一誇れる存在になったのは言うまでもない。ラストの一言にそれは表れていたと思う。
映画のクライマックスシーンで、父親が約束した“アレ”が建物の影から出てきたときの、子供のなんとも言えない喜びの表情は決して忘れられない。
映画の前半と後半でがらりと変わるストーリー展開で、クライマックスまで一気に引き込まれる。
せつない物語だが、子供のために気丈に明るく振る舞う父親の姿に、なぜか救われる気がした。