創作物においてキャラクターを作ろうとする時に「このキャラクターをこういう状況においたらどんなリアクションを取るか?」というのでどんなキャラクターなのかを示すというのが基本的な考え方で、この映画の「コメディアンな男が強制収容所に送られたら?」というのはその究極系な気がする。
「こういうキャラクターだからこういう行動を取る」というのが最初から最期まで徹底されていて、これぞキャラクターが立っている状態。
その行動に終始楽しまされるし、泣かされる。
前半は小ネタの伏線回収にニヤリとさせられる。
後半はユーモアで子供を悲しませないという父親の愛が伝わってきて、ただただ素晴らしい。
そして、ラストの「僕たち勝ったんだよ」というセリフでノックアウト。
泣いた。