ユダヤ人大量虐殺をコミカルに描いてる斬新な作品。戦争ものだけど、シリアスではないので、見やすい。
実際に起きたことはこれより遥かに非人道的なので、この映画はとても美しく描かれすぎている面はあるかもしれない。
残酷なシーンはそれほどなく、お父さんが息子のために面白いことをするので、つい笑ってしまう。
家族が苦しんでいる姿がそこまで描かれていないので、観ている最中に泣くというよりも、観終わった後の切なさにホロっとくる。
極限状態に陥っている状態でも家族を想うお父さんの姿がとにかくかっこいい。子供につく嘘も秀逸。
個人的にはジョゼフのシャワー嫌いが前半に描かれていて、それが後半で活かされていたところが好き。
前半の部分長いなと思ったけど、それがのちのち伏線となる。最後の奇跡が起きるシーンがたまらない。
また、収容所に入れられてる他の人たちもお父さんの嘘をあえてばらさない、その暖かさに感動する。
お父さんのように人間らしさを失わず、どんなときでも希望を持って人生を歩めば、本当に美しい人生を送れるんだろうなあ。
ロベルト・ベニーニさん、監督兼主演とかすごすぎます。
1度は見るべし!