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見上げてごらん夜の星をのseapony3000のレビュー・感想・評価

見上げてごらん夜の星を(1963年製作の映画)
5.0
荒川の野球場どこですか?そこから漏れるナイターのライトで草野球のオープニング、まだなんもみていないのに泣きそう。夜学のメンバーの集まる場所は屋上も。犯罪者の息子で働き口のない豊三は自衛隊へと。豊三が出るはずだった昼間部との合同弁論大会に飛び入る最年長クラスメイト伴淳のハナシがまた泣ける。九ちゃんのマイルドな人柄と貧乏と過労とコンプレックスに押し潰される嘉葎雄とのバランス。嘉葎雄がひとりだけ演技巧すぎるのかシリアスすぎて工場の作業もハラハラさせるー。センセイは真面目だけど気の弱い菅原文太、フィアンセの清水まゆみが一番チャキッと前向きなのがなんともいえず番匠ぽい。夜の帰り道主題歌歌いながらそれぞれに歩くシーンも素晴らしい。つか伴淳と左とん平が同じクラスとかもう、ここから?ムー一族みたくなったり胸いっぱい。ガールフレンド榊さんが「わたしも夜学に転入しようかしら」のちょっと勘違いした発言にも優しく対応する。九ちゃん。まさか自分が坂本九で感動するなんて思いもよらなかった。これも番匠効果か。
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