ダンディ

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たちのダンディのレビュー・感想・評価

5.0
何年か振りに見た
子供の頃見たとき、戦艦アンドロメダのかっこよさに痺れ、デスラーの最後に震え、白色彗星帝国の第3形態に絶望し、ラストは涙が止まらなくなり...
あらゆる感動が詰まっていて凄く好きな作品だった
が、今視るとあの時ほどの感動がない
月日がたち、細かい粗が目につくようになってしまった
感受性が鈍ってゆく、歳をとるってことは恐ろしい

それでもやはり、ラストは素晴らしい
人間に残された最後の武器
命の価値は、死という結果だけで決まるような単純な物じゃない
特攻賛美と批判するのはあまりにも軽薄過ぎるし、あの戦いで死んでいった人達に失礼過ぎる
個人主義が広まった現代の価値観では、この内容は中々受け入れられないだろうが(戦時中の価値観が必ずしも正しい訳ではないけど)、彼らは自分が生き残るよりも価値があると思える事を見出し、その為に究極の選択をした
他人を愛せず、助けることができない人間は、よっぽど不幸なのかもしれない

松本零士先生、私に青春を下さってありがとうございました。
ダンディ

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