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日本の黒い夏 冤罪のcocoのレビュー・感想・評価

日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)
3.7
長野で起きたまだサリンという存在すら知られていないときの事件。
身に覚えがないのに、突然署への任意同行を求められ、それも生死をさ迷った直後に「正直に話せ」と捲し立てられたとしら、困ったどころの騒ぎじゃない。誰も信じられなくなってしまう。けど、究極に追い詰められたとき、これまで自らが積み上げてきた信頼が試されるときなんだろうな。神部さんは互いに信頼を築いている家族も弁護士もいて、「本当に人生捨てたもんじゃない」と思えたという神戸さんの潔白が認められたときの会見の言葉通りなんだろうな。もちろん、事件の犯人として疑われていたときは、どうしようもなくやるせない気持ちだったろうと思うが‥
事件当時の話を報道局の会議室で振り返る設定は大変コンパクトでよいのだが、当時の事件に至った経緯をもう少し詳しく描写されていても良かったのかも。
知らない歴史的事件がまだまだあるなと痛感したので、色々と本も読んでいこうかな。映画だけでは当時の背景を知りきれないので。
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