しげのかいり

あの夏、いちばん静かな海。のしげのかいりのレビュー・感想・評価

4.5
海は波を作り続け、その傍に人々は生き、そして少女は大人になっていく。これは少女が大人になるまでの物語であり、北野武とルノワールが共鳴していることを明瞭に示してくれる作品である。あと障害者と健常者の絶妙な距離感が良い。兄貴分がいくら可愛がったとしても輪の中には入れず、彼が死んだところで変わりはしない。また新しい友人が入り、海は波を作り続けていく。