ゆうちゃん

あの夏、いちばん静かな海。のゆうちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

感服です。
「ソナチネ」はまったくハマらなかったが、この作品で北野武作品の魅力を理解した。
極度に少ないセリフ、省略された演出。それが逆に味のある静寂をつくっている。武さんは静寂や沈黙の意味を深く理解しているようだ。「いちばん静かな」とはそういう意味だろう。
この映画はたぶん小説にはできない。映画にだけ成せる技だろう。その意味で北野監督は映画の本質を理解しているのかもしれない。

ぼくはジブリの中で「海がきこえる」が好きなんだけど、どこか似ているところを感じる。ぼくが海が好きなだけかな?
案外、幸せってこういうものなのかもなと感じた。

女の子が彼の死に極度にリアクションしすぎないのも逆によかった。