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或る殺人のnaokitのレビュー・感想・評価

或る殺人(1959年製作の映画)
3.1
今作はレイプ事件にまつわる殺人事件がメインの法廷劇になってますが、思いの外ドロドロしてないカラッとした雰囲気に感じたのです。

飄々とした弁護士役が似合うジェームズ・スチュアートも良いのですが、今作で注目すべきはやはり隙のない頭キレキレな検事役のジョージ・C・スコットや人を殺しといてもビックリする程冷静なベン・ギャザラ、あるいは異様な色香を醸し出すリー・レミックなどの脇を固める役者陣…とにかく、キャラ立ってます。
特にジョージ・C・スコットの迫力がスゴイ…あんなのに問い詰められたら簡単にゲロッちゃいますな!

とにかく驚いたのが、抗し難い衝動を感じ前後不覚になった状態で犯した殺人は、病院に入れられる事もなく無罪放免となる事もあるのか〜って事です。もちろんレイプ犯は罰せられるべきですが、ある意味復讐は可能なのかと…裁判の流れでこの様な結果にもなるのか〜フムフムってな感想です。
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