うちみ

デモリションマンのうちみのネタバレレビュー・内容・結末

デモリションマン(1993年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 強引野蛮な捜査で有名な警官が、凶悪殺人犯の逮捕時に人質を死なせてしまい、犯人とともに冷凍睡眠の刑に処せられます。時が進み、犯罪や暴力がほとんど発生しない無菌室のような時代を迎えます。そんな中、仮釈放審議中の殺人犯が覚醒し脱走。緩みきった警察組織は彼に対処できず、氷漬けの警官を目覚めさせることに…という話でした。

 キャラクターが楽しい本作です。
警官役のシルベスター・スタローンは熱血感で暴力的。殺人犯役のウェズリー・スナイプスは凶悪サイコ野郎だけどどこかスマートでスタイリッシュ。どちらもカリスマ性をもち、似た者同士だけど対比があって面白いです。
吹き替えも素晴らしく合っていて、より魅力的になっています。

 本作のスナイプスは、奇声を発する、トリッキーな仕草をするなど、サイコ味まんまんな姿です。その反面、目的に従い粛々と行動したり、他の犯罪者を脱走させ組織をつくったりと、高いカリスマ性を見せることもあります。
また、彼は実際に武道を習得していて、アクションや格闘が真実味あってすごくかっこいい。本作でも惜しみなく披露してくれます。そんな姿が、スタイリッシュさを感じさせるのかなと思いました。

 個人的なことですが、新型コロナに感染し寝ていたところ、たまたまテレ東の『午後のロードショー』で本作を放送しており、懐かしみながら観ました。スナイプスの奇声が心に染み、辛い中にも楽しみや癒やしを感じられました。放送ありがとうございました。
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