上海十月

妻よ薔薇のやうにの上海十月のレビュー・感想・評価

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)
2.8
なかなか見れなかった作品。国立フィルムセンターでも階段にポスターが貼ってある。戦前にニューヨークで上映されたのも有名。なるほどモダンな東京と田舎の対比があり海外でも興味がありそうな感じがするから上映された気もする。(キネ旬1位もあるかなぁ。)若いカップルの場面は、テンポも良くアメリカ映画からの引用にも見える。田舎で妾とのシーンになると一挙にみすぼらしい。当時、2人妻でも結構面倒な感じだが今考えても本妻の対応は?呑気に山に砂金取りしている親父を主人公でやった方が喜劇的には成功しそう。ラストの「お母さんの負けよ。」は、違和感ありまくりで、どこが妻よ薔薇のようになのか?
今の視点からだと、あんな屑親父捨てて新たな人生踏み出しましょうかもしれない。戦前の映画を見るといつもこの後の戦火を考えてしまう。
上海十月

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