前半、家庭を捨てた父と孤独に苦しむ母という二元的な悲劇を提示し、後半でその背景を裏返す。
この表裏の両面を突きつけられることで、どちらが正しいか、という裁きの枠組みは揺らぐ。 視点の固定が善悪という…
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山本君子は東京で働くOL。歌人の母悦子と二人暮らし。父の俊作は妾のお雪とともに長野県で一山当てようと金を採掘しており、手紙の入っていない書留郵便で送金だけしてくる。悦…
成瀬巳喜男の初期作。風雅を愛し気位が高く贅沢で生活力のない、薔薇のような正妻と、お勤めしながら家事もして婚約者とも対等な関係性を築くモダンな娘、本宅を気遣い日陰に徹してよく働き男を支えるたんぽぽのよ…
>>続きを読むあけましておめでとうの一本目成瀬。去年の同じ日は溝口『夜の女たち』で、ハード人生の女たちを見て逆にやったるぞの気持ちになりました。穏やかだけどダメダメすぎるバランスの父親を年始から見るのはしんどいが…
>>続きを読む東映の前身PCLの作品。成瀬巳喜男。
松竹の作品ばかり見ていた後で見ると、全く映画の雰囲気が違って驚く。
俳優さんも誰も知らなかったが、
主人公の千葉早智子の軽快なキャラが立っていて、結構深刻なスト…
もちろん父親はロクでもないけど、本妻である母親もロクでもない。両親が一緒にいるシーンでは、お互い噛み合わなすぎて描かれていない20年間が透けて見えるよう。父親が娘に対して「(本妻である母親のことを)…
>>続きを読む2021/1/3
とにかく父親がどうしようもなく、彼には正妻も愛人も勿体無く思える。が、そんなに簡単に割り切れないのが、男女の色恋沙汰なのである。そして、両親の冷めた夫婦関係と温かい愛人家庭を目の当…