主人公の君子は会社員として働き、
婚約者にも対等の立場で意見を言う
しっかり者。
モダンな装いも美しい。
そんな彼女が母のため、自分のために
父を連れ戻しに行くのだが…というお話。
「立派すぎるの…
東京に本妻:悦子と娘:君子がいながらも、夫はその生活が息苦しくて地方に後妻とともに暮らす
水と油のような夫婦
几帳面で感性鋭い妻
気ままにのんびり暮らしたい夫
しびれをきらした君子は、父を連れ戻…
とてもおもしろかった。成瀬巳喜男監督の初期の作品。ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を思い出した。男がいて女がいた。男が不在で、女がいる。女がいて、女がいる。同じ構図だった。すでに、…
>>続きを読むPodcast『シネマの前で論じること』に四世がゲスト出演しています。
4ヶ月連続成瀬巳喜男特集「成瀬、乱れ打ち」の第二弾『妻よ薔薇のやうに』についてさまざま話しています。
是非お聴きください。
…
1935年キネ旬1位の成瀬巳喜男監督作。東京の妻子を捨てて信州の山奥で芸者上がりの女と子供を作り暮らす父、母は悲しみ紛らす詩歌に没頭、自分の婚期も近いので娘・君子は意を決して父を連れ戻しに信州に向か…
>>続きを読む2025/04/26 シネ・ヌーヴォ「生誕120年 成瀬巳喜男レトロスペクティブ」
なんでそんなに愛しちゃったのさ、こんなダメ男に、と妾の尽くしっぷりに違和感はあれど、本妻のまるで周りが見えてい…
的確なカメラワーク、カット割り、うーカメラよく動く。
特にラストシーン、「お母さんの負けだわ」と呟くヒロインに何度もカメラが寄る、もはや外連味の域であった。
気難しい詩人の母と二人で暮らすヒロイン…