福福吉吉

機械じかけの小児病棟の福福吉吉のレビュー・感想・評価

機械じかけの小児病棟(2005年製作の映画)
4.0
イギリスの島の閉鎖予定の古い小児病院に派遣されてきた看護師のエイミー。エイミーはその病院でマギーという不思議な少女に出会う。マギーが言うには、「シャーロット」という人が幾度も現れて入院している子供たちを怖がらせているのだという。病院の関係者からは、子供の妄言と言われるが、エイミーは夜勤中、不可思議な現象を経験したことで、マギーの話に真実味を感じ、「シャーロット」の真相を突き止めようとする。

面白かった。ストーリーがとても良かった。過去に自分の怠慢で患者を死なせてしまった、という思いが、エイミーをマギーを始め、子供たちの言葉に真摯に向き合うようにさせていた。それゆえにエイミーが「シャーロット」の真相を追求しようと必死になる展開が自然に受け入れられた。病院の関係者に疎まれようとも子供たちの言葉に責任を持とうとするエイミーの懸命さが納得できた。
また、舞台となる小児病院が閉鎖予定で、その2階が過去に封鎖されていて廃墟のようになっているのが、劇中、不気味な雰囲気を醸し出していて良かった。
ジャンルとしてはホラーですが、ビックリ演出などは極めて少なく、不気味な感じを積み重ねていく感じにとても好感が持てました。
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