◆あらすじ◆
マリアンはダニエルとの結婚パーティーを楽しんでいたが、以前に使用人として働いていたハロルドが娘の治療費を借用を頼みに来たため、パーティーを抜けてハロルドの家に向かう。そんな中、街は貧富の格差からくる暴動が活発化し、パーティー会場にも暴徒が多数現れ、殺害と略奪を行い始める。
◆感想◆
貧富の格差から来る不満が爆発し、暴動が発生するとともに軍が私欲をむさぼる恐怖を描いた作品となっており、幸せな雰囲気が少しずつ失われ、それが悪夢のようなシチュエーションへ劇的に変化していったため、精神的にいたぶられているような感覚に陥りました。
主人公のマリアンは裕福な生まれであり、それでいて貧富で人を差別しない人物として描かれており、本作では幸福の象徴のようでした。それ故に彼女がストーリーが進むにつれて酷い目にあわされる展開は破滅的な印象を受けました。
本作はとにかく暴動や軍部の暴走が凄まじく、その映像がひどく現実的で観ていて辛かったです。ストーリーが進むにつれて、登場人物が次々と悲惨な目に遭っていき、救いがなかった。
その上で、暴走する人々や軍部に特に主義・主張が無く、ただ私欲をむさぼるのみなのが怖かったです。
観ていてとてもしんどい作品でした。
鑑賞日：2024年4月16日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
