◆あらすじ◆
ジョイスは夫を失い、一人ぼっちになるとともに金銭に困窮するようになった。そこでジョイスは自宅の空き部屋を貸す商売を行うが、客の若者のボブに心を奪われて彼に異常な執着を見せ始める。
◆感想◆
長い間、夫から束縛されていた女性が新たに始めた部屋の賃貸をきっかけに若い男に固執して、狂っていく様子を描いた作品であり、主人公であるジョイス（リン・シェイ）の狂気に満ちた行動に怖さを感じました。
ジョイスは夫を失い、夫が借金を残していたために金銭的に困窮します。ジョイスは夫に尽くしてきたためか世間知らずなところがあり、一つ一つの行動にどこか不安な感じを受けました。
部屋の賃貸の最初の客のサラ（ヴァレスカ・ミラー）と親交を深め、ジョイスがとても好感の持てる老婦に感じましたが、2人目の客であるボブ（オリバー・レーヨン）が現れてから、ジョイスの行動がおかしくなっていきます。ジョイスはボブを男性として意識するのですが、そこからの行動がとても気持ち悪かった。自宅だからという勝手な理由でボブの私物を弄り倒すジョイスが怖い。
そして、ジョイスのもとに再びサラが現れ、サラとボブが接近したことにより、ジョイスの狂気が極度に上がり、自分の都合しか考えられなくなります。誰に対しても嘘を重ねて自分の意思を実現していくジョイスは凄まじかったです。リン・シェイがとても暖かい雰囲気を持ったまま、狂気に走るので怖さを強く感じました。
なかなか面白かったと思います。ジョイスのこれまで積み上げられた人生が悪い方向に傾いてジョイスが狂気に向いていく怖さが楽しかったです。
鑑賞日：2024年4月16日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
