MoeMiura

ロープのMoeMiuraのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
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美しい映画。

ストーリーは当時からしたら斬新で、
今よくあるストーリーラインの原型なのだと思うけど、
「よくある」になるまで消費されてしまっているから、古典をみてる感じだった。
最初に犯人がわかって追い詰めていくサスペンスの面白いところは、
普段だったら絶対に感情移入できないような狂気的な殺人犯に勝手に感情移入してしまって、共犯者みたいに自分も見つかることを恐れてしまうところ。

カメラワークや小道具の使い方が洒落ていて、おしゃれー!と思って見ていた。
「あそこってこういう意図かな」
「あのシーンのあれ、なんだったんだろうか」
みたいな話を観終わったあとできる映画で、
自分なりの解釈も出しやすい映画。
これを真似したいと思う人がたくさんいるのもわかる。

ロープが出てくるタイミングがぴったり。
「ロープ出てこないね」って言おうとしたコンマ1秒後に出てきて、計算され尽くされている感じがした。
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