ロープの作品情報・感想・評価・動画配信

「ロープ」に投稿された感想・評価

sakiko

sakikoの感想・評価

3.2

これぞヒッチ・マジック!とおすすめされた作品。

まるで観ている私も共犯者になった様な変なドキドキ感があった。名前が出る度にドキッとするし、テーブルに触れようとするならば焦る気持ちになる。

冷静さを装ってもボロは出るし、動揺している様子が変だと気付く人もいる。
後半からのジェームズスチュアートの詰め寄り方にはもう無理だ〜となった。

全編ワンシーンで繋げたみたいで、確かに窓から見える空の色が少しずつ変化する様子あった。
前

前の感想・評価

3.9
登場人物全員犯人追い詰めるのうますぎて、2回目を見てるような感覚になった
焦りのメトロノーム
ずっと星座の話してる夫人好きよ
サイコパスバカがバカを見る。無理矢理、優生思想詰め込んだ感否めないがこの映画の存在意義がそんな事を気にさせない。
いつかおうちパーティでこの映画流して騒つかせたい。
主人公のブランドンは優れたものはそうでないものの生命すら奪う権利があると思ってる勘違い野郎で胸糞悪い奴だった。しかし状況を取り繕う能力には長けていたと思う。全篇をワンカットで撮るというリアルタイム感は凄く感じられて、逆に約90分で殺人を見抜かれたところはリアルじゃないのかなと思った。
notebook

notebookの感想・評価

3.8
ヒッチコック監督の実験精神溢れる秀作。ニューヨークのとあるアパートの一室。大学を出たばかりの青年フィリップとブランドンが同級生を絞殺し、その死体を衣装箱に入れる。殺害の動機は、自分たちが他者より優れていることを証明するためだけだった。 2人はさらなるスリルを求め、部屋に客を招いて晩餐会を開くが…。

物語の全編がほぼワンカット。
映画内の時間と現実の時間が同時進行するため、まるで犯罪現場に居合わせたような錯覚に陥る。

殺害の動機は「自分たちが他者より優れていることを証明するため」という何とも高慢で身勝手な理由。

死体を入れた衣装箱の前で、被害者の父や恋人、恋仇、伯母、そして恩師である大学教授を呼んでパーティーを開くのがとても悪趣味だ。
ヒッチコック監督の意地の悪さが伺える。

ニーチェの「超人思想」か、ナチスの「選民思想」に傾倒しているだろう主犯ブランドン。
話が進むうち、大胆にも招待客に死体を見せたい衝動に駆られるところが恐ろしい。
ナルシストであると同時に差別主義者だ。

一方で共犯のフィリップは、犯した罪の恐ろしさに次第に冷静さを失っていく。
フィリップは根は善人なのだろうが、なぜブランドンに協力したのだろうか?
そこには友情以上の何かがそこはかとなく感じられる。

2人の対比はまるで1人の人間の中に起こる心の中の天使と悪魔の葛藤のようであり、普遍性が感じられるため、戦後間もない古い映画なのだが、現代でも違和感無く見ることが出来る。

本作はワンカット撮影の元祖と呼ばれる。
その技術にばかり注目していると、見失いがちだが、本作はなかなかのミステリーだ。
いつブランドンが自ら犯行をバラしてしまうのか?
いつフィリップの挙動不審さから犯行が周囲の者にバレてしまうのか?
ジェームズ・スチュワート演じる恩師がどのような推理によって教え子の歪んだ心理と犯行を暴くのか?
3つのスリルもリアルタイムで同時進行しているため、単なる会話劇なのだが緊張感が絶えない。
何度見ても妙味が尽きない秀作だ。

余談だが、初めて見た時は知らなかったのだが、この話は実話がベースにあることを解説を見て知った。
アメリカで実際に起きた「レオポルドとローブ事件」。
それをもとにした舞台劇があり、それをヒッチコック監督が映画化した。

恐らくその舞台劇がよほど面白かったのだろう。
舞台の緊張感をそのまま映画にするには、ワンカットで撮影した方が良いとヒッチコック監督が決断したに違いない。
大胆な疑似ワンカットのリアムタイム映画だけど一幕一場ものの演劇をほとんどそのまま映しているせいでかなり間延びしている。再三語られる優秀な人間は劣等な人間を殺してよいという「罪と罰」的な優勢思想の議論がなんら面白くない。チャップリンが8年前に言っていることだし今更そんな表面的な綺麗ごと説教されてもね。
Yamada

Yamadaの感想・評価

3.8
ワンカット風に編集された実験的なヒッチコックのサスペンス映画。
冒頭から犯人がロープで人を絞め殺すシーンから始まります。もうここで革新的です。自分が優秀が故に無能な他人は殺しても良いという犯人の動機はさて置き、ひとつの映画を体感出来たという構造は見事だと思います。
事件とは無関係の会話劇を観客に見せることで、あたかもその場にいる様なリアルタイムでの体験をさせてくれます。正にヒッチコックの名人芸です。
サスペンスというよりも考えさせるような映画。

歪んだ正義。自分の主観で人の優越をつけ、劣った人間は生きている価値がないと決めつける。おこがましいにも程があるし、自分のことを全くわかっていない狂人。殺人を正当化し、バレないようにというスリルを味わおうとしている。サイコパスですし、超えてはいけない一線を超えてしまっている。

この映画は人柄、性格を観るのが面白いと思います。

戦後間もない時期に公開されたこともあり、セリフはとても深いというか意味深です。
Hommy

Hommyの感想・評価

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さすがの一言。
実際に起きた殺人事件をモチーフにしてるので興味深く見て見たけど、ベースになっている殺人動機に焦点を当てた社会という概念そのものへのメッセージ的内容でした。
個人的にワンシチュエーションもの大好きなので、非常に満足。裏窓的サスペンス感と12人の怒れる男的人間模様、招かれざる客的倫理観をコンパクトに凝縮している印象で流れに無駄が一切ない。こういう映画をたくさん作れる監督はやはり敏腕と言わざるを得ませんな。
最後10分のジェームズスチュワートはめちゃくちゃかっこいい。ただ、彼を見るたびに宝田明を思い出すのはわたくしだけだろうか。。。笑
方眼

方眼の感想・評価

4.1
全編一幕ものの舞台を、映画にする。フィルムは回せる限り回す。カートリッジ入れ換えるのは2、3回のカットバックのときと、背中のアップのとき。リハーサルが大変だったことが想像できる。
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