ロープの作品情報・感想・評価・動画配信

「ロープ」に投稿された感想・評価

Eita

Eitaの感想・評価

4.5
殺人、ロープ、チェスト、顔見知りを集めたパーティ、3人を照らし出す緑と赤に光るネオン(これって『スパイダーマン: ホームカミング』に影響与えてる?)、超人思想、善と悪… こんな設定の話を長回しで収めることを考えるなんて(しかもこの当時)、ヒッチコックは相当な変人に違いない(褒め言葉)…ショット、演出、演技、脚本、全てが一級品。
hachi

hachiの感想・評価

4.5
全編ワンカット風の元祖。

当時はフィルムの1リールが10分くらいしか持たなかったからワンカット長回しを継ぎ目のないように上手くつないで、全編ワンカットのように見せている。


そしてヒッチコック初のカラー作品。
背景の摩天楼が時間が経つにつれて夜景になってゆく。

映画の経過時間と上映時間が同じのワンカット風撮影だし、BL要素もあり、当時ではかなり画期的な作品。
いち

いちの感想・評価

-
ワンカット風云々より、主人公らの道徳観念の歪みっぷりに目が行ってしまう。
終盤向かいのネオンサインがいきなり反射するのおかしい。
ワンシチュ、ワンカット風ヒッチコック。
フィルム時代の試みということで、相当緻密な計算のもとカメラと役者を動かしたんだろう。
スイングドアの演出は感嘆の声を出してしまうくらい見せ方が面白い。
背中を映し画面を暗くしたところで、テープチェンジというのもアイデアだし、バードマンも暗くなったときに繋いだりしてますもんね。

最近だと、「オンザハイウェイ その夜、86分」もそうだが、キャラクターと同じ体感時間で、各キャラクターの懐疑ぶりや当事者の精神的に追い詰められていくさまを描き出し、リアルなじわじわ感を演出する手法はこの頃からあったのか。。
というか、ヒッチコックの先見の明ぶりよ。。
お久し振りのヒッチコック。

見事なワンシチュエーション。
アパートの一室を舞台に繰り広げられる会話劇。

全編をワンシーンで繋げた上、映画の本編と実際の時間が同時に進むという実験的な試みは、窓の外に広がる摩天楼の景色の移り変わりで確認出来る。

一本のロープによる絞殺。
観客のみが犯人を知っている。
犯行現場で催されるパーティ。
この緊張感はなかなか楽しい。

フィリップとブラントンは友人であるデイヴィッドを絞殺する。それはただ自分達が優秀な人間である事を証明する為の殺人だった。2人はよりスリル求め、被害者の父、恋人、被害者の恋仇だったケネス、伯母、青年たちの先生だった大学教授を招いてパーティを催す。死体入りのチェストの上にご馳走を並べて。

自信家のブランドンと、メンタルが豆腐のフィリップの対比が面白い。正常な人間なら当然かも知れないが、何せフィリップが動揺し過ぎ!!

彼らの恩師にあたる教授のルパートは、彼らの異変に気付き、事件の核心に迫っていく。

ルパート役は「裏窓」のジェームズ・ステュアート。
探偵の様に、彼らを追い詰めていく様が面白い。

あっと驚くトリックがある訳ではないが、死体が隠されたチェストの上のご馳走が片付けられ、秘密がバレそうになるスリルは、観ている者の心をしっかり惹きつけてくれる。

完全犯罪を成し遂げる自分こそが優秀で、愚者は死んでも良いという考えのフィリップが、何とも末恐ろしい。でも、被害者の帽子を隠し忘れるテメェこそが愚かだよ!!

長回しでワンカットに見える様に繋げられた映像に、ハラハラさせられる"綱渡り"的なヒッチコック・スリラー。

派手さはなくても見応えはしっかりあって、色褪せない。
初見。字幕。
完全犯罪を遂行することで自分たちの優越性を証明しようとした男2人。遺体を隠した部屋に人を呼んでなんとパーティーを開くという大胆なスリルに打って出る。

密室劇+ワンカット風が特徴。手軽に読める短編ミステリーといった内容です。
絶対の自信で挑んだ完全犯罪。しかしそこは人間のやる事、予測しないほころびが徐々に露呈していく。人間の行動はどれも机上のストーリーの上を行ってしまう。ましてや犯罪に走った人間の心理状態は予想以上の困惑ぶり。
これら物事が上手く運ばないことへの緊張感、この演出がうまいしテンポも良い。さすがはヒッチコック。

優越性を証明するためだけに犯した犯罪。ラストのそれに対する熱い言葉が良かった。ジェームズ・スチュワートはこういうの似合うよね。

あと実際の事件を元にしてるってのがさらにビックリ。自己顕示欲がとんでもない事件を巻き起こす、怖い怖い。人間は時として怖い。
わかる人にはわかる。「金田一少年の事件簿」の蝋人形城殺人事件を思い出しました。
”犯罪は芸術なんかじゃない!!”
tetsu

tetsuの感想・評価

3.0
『1917』に感銘を受け、過去のワンカット風映画も気になったので鑑賞。

ある人物を絞殺した男と、それを持ちかけた男。
死体を隠したのも束の間、殺害現場となった部屋でパーティーが行われることになってしまい、彼らは必死の隠蔽工作を始める...。

ある一室を舞台に繰り広げられる巨匠・ヒッチコックによるワンカット風サスペンス。
犯人が分かっている上で、彼らがどうなっていくのかが気になる展開、人々の会話をワンカット的演出で繋いでいく演出、その中で次第に見えてくる人物関係が、とても興味深い作品でした。

ただ、『1917』の直後に観たため、オープニングでワンカットが途切れてしまう部分に若干萎えましたし、その他にも割と分かりやすくカットが切れている点は少し気になったり...。
そういう点では、確実に観るタイミングを間違えた作品とも言えますね...。笑

また、本作ではワンカットに見せるための手法として人物の背後にカメラが回り込み、近づいて暗転、その後、人物の後ろへとカメラがひいて、シーンが続いていくという演出をとっているのですが、滑らかにワンカット風演出を成功させていた『1917』と比べると、案外チープな演出に感じてしまいました。
(まぁ、比べてしまうこと自体が筋違いなんですけどね...。汗)

というわけで、
『1917』と比較してしまうと、どうしても気になってしまう部分が多い作品ですが、ワンカット風演出を70年以上も前にサスペンスの名匠・ヒッチコック監督が挑戦していたという事実自体に価値がある本作。
可能であれば『1917』を鑑賞する前に観てほしいワンカット風映画の原点でした!
数ヶ月前にフィルマークスの特集記事を読んで、ずっと気になっていた作品。

全編ワンシーン。リアルタイム進行。
ワンカット…ではないのらしいけど、もはやこれはワンカット。

この当時のフィルムは10数分しか回せなかったらしく、80分ワンカットで撮影するのは不可能で、
どうしてもフィルムが入れ替わる瞬間は画面が真っ暗になる。

それを人の背中や、箱などのモノにタイミング良く重ねて限りなく違和感がないように工夫されている。

この事を知らずに、ぼーっと鑑賞していたら気づかないかもしれないレベル。


以上のことが気になって鑑賞。


物語は二人の男が一人の男の首を絞めて殺害するところから始まる。

リアルタイムで進行するので、80分後には決着がついている…

そう思いながら観るのもある種、新鮮で楽しかった。

二人は遺体を部屋の箱に隠す。

それも、敢えてパーティーの前に。

二人は単に男が気に食わないから殺しただけでなく、自分たちは完全犯罪もできるんだという優位性を示したかったらしい。

死体が隠されている部屋に次々に人が集まってきて、パーティーが始まる。

80分後、二人はどうなっているのか?


70年以上も前にこのワンカット、ワンシチュエーションでの構成…素晴らしい。

話自体はめちゃくちゃ面白いという訳ではなかったけど、いつもの映画鑑賞とは違った視点で楽しめた。
モアイ

モアイの感想・評価

3.2
「鳥」と一緒にレンタル鑑賞💡
ヒッチコック初のカラー作品で、フィルム1巻1テイクという長回しに挑戦した作品だと言う事を知りました☆
冒頭で既に犯罪を目撃している観客側を、ハラハラさせるような演出もあり楽しかったです🎵
どこでフィルムを繋いでいるかは、よく分かりますね😄
でも会話の内容は難しかったな💦
fiorina

fiorinaの感想・評価

3.7
冒頭からラストまでの80分をワンカットに見せた長回しがこの作品の大きな特徴ではあるが、内容は正直つまらないので途中何度もウトウトしてしまった。でも、それを撮ろうとするヒッチコックの試みは評価したい。因みに本作がヒッチコック初のカラー作品でもある。
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